この世の中で完全なものなどはひとつもありません。それぞれが「不完全」であるからこそ、それぞれを補い合い完全な様に成り立っています。大自然の中でもそれはあてはまり、人間社会でもあてはまります。そしてそれは庭の中でもあてはまるのです。庭に植えられた木は、日光や土中の微生物なしでは生きていけないのは当然ですが、植えた「人」の存在を意識して育っています。もちろん庭を作るときも、庭の中の石やその他の造形物までにも「意識」は存在します。そして作り手側と材料との意識の共有がなければ、庭は形になりません。形になったとしても、それは完全なものではなく、さらにそこから庭は人に支えられ、人も庭に支えられながら生きていかなければなりません。庭を作るとき、たまに私はこんなことを考えながら仕事をしています。不完全な人間だからでしょうか・・・
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